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EDOX LOVER KAITO STREETS
各界の第一線で活躍する著名人へのインタビューによる連載コラム“エドックス ラヴァーズ”。プロフェッショナルな仕事へのこだわりや、彼らの愛用ウォッチなどに迫ります。今回は、2017、2019年全日本選手権で2度優勝するなどの活躍で、日本フェンシング界を牽引する五輪代表候補、ストリーツ海飛さん。米国人の父と日本人の母の元に日本で生まれ、米国でフェンシングを学び、ペンシルバニア州立大学卒業後、日本へ帰国。母のルーツである日本を代表する選手として、研鑽に励む真摯な姿は、エクストリームそのもの。そんな彼のアスリートライフを”Urban Divers“=クロノオフショア1と共に迫ります。
日本を代表したい、という思い。
2008年、夏休みに訪れていた鹿児島の祖母の家で、北京オリンピックをテレビで見たとき、太田雄貴(日本フェンシグ協会)会長が銀メダルを獲ったことにとても強いインパクトを受け、「自分もメダリストになりたい」と思いました。当時、米国の世代別選手権で何度か優勝する成績を納めていましたが、オリンピックに出場したい、という強い気持ちを持ったのがこの時でした。

その後、フェンシングで奨学金を得て、ベンシルバニア州立大学へ入学。2014年に全米大学選手権(NCAA)のフェンシング男子サーブル個人で優勝し、大学生チャピオンになりました。また、個人戦だけでなくサーブル団体戦でも優勝し、大学名誉学生に選ばれました。その嬉しい報告を母にしたとき、言われたのが「日本人として東京オリンピック出場をめざしてほしい」という言葉でした。当時、半年ほど前に東京オリンピック開催が決定し、その時から母は「日本人の血を誇りに思ってほしい、日本で東京オリンピックに出場してほしい」と考えていたようでした。その瞬間、自分の中で夢だったオリンピックへの道が明確な目標となり「自分のルーツである日本の国を代表し、東京オリンピックで世界のトップをめざそう!」と決心しました。大学卒業後、ニューヨークで有名なフェンシングクラブと自分の個人コーチが経営するクラブでしばらくトレー二ングに専念し、その後、日本に定住するため帰国しました。
必ず向上できると信じて
5歳から、日本では空手、米国では野球・バスケ・アメフトなど様々なスポーツを経験してきました。でも、地元の試合でいつもヒーロー的存在になるスポーツ万能な兄がいて、かなわないと思う自分がいました。そんなとき、家族が「海飛にしかできないスポーツがないか?」一緒に考えてくれ、近所のフェンシングクラブを薦めてくれました。それが8歳でフェンシングを始めたきっかけです。当時、映画「スター・ウォーズ」のライトセーバーがお気に入りで、米国でも人気だった「ドラゴンボールZ」の剣士トランクス、そして悪と戦う正義の味方、仮面ライダーが大好きでした。母曰く、初詣の神社で幼かった自分が欲しがったのは、お土産用の刀や木刀だったそうです。刀で戦うことが好きだった子供が、フェンシングと出会ったことにより18年続ける人生になるとは思ってもみませんでした。今ではフェンシングは自分の人生に欠かせない存在です。

フェンシングには、3つの種目サーブル、フルーレ、エペがあります。僕が選んだサーブルは、他の2種目が剣先の「突き」の攻撃だけなのに比べて、「斬り(カット)」攻撃が有効となる種目です。日本の刀の剣法の斬り、剣道の胴や小手の攻撃とも似ているので、日本人には解りやすい戦法です。剣先の突き攻撃だけで得点を重ねるエペ、フルーレは手足の素早い動きが重視されます。一方、サーブルは相手にダッシュで切り込んでいくダイナミックさが特徴で、相手の次の動きを予想しながら、攻撃することが大事で、「フィジカルチェス」とも言われます。攻撃前にさまざまな予測を立て、体と頭を使った駆け引きを考える集中力とスピードが求められます。僕の肉体は、フェンサーにしては筋肉質ですが、体重を落としすぎてもダメで、パワーを出すには今がちょうどいいですね。
フェンシング界の変化としては、2017年の全日本フェンシング選手権から、決勝戦においてライトアップされた特別ステージが作られ、ショーを観るような形式で観戦できるようになり、素敵な演出の中で見事優勝することが出来ました。2019年も沢山の観客を集めた舞台で決勝戦が行われ、太田会長のアイデアによる演出は大成功しました。前年は2点差で敗れて準優勝だったので、ずっと残っていた悔しさをバネに2度目の優勝を勝ち取ることができ、本当にうれしかったです。

母の出身地である鹿児島県は自分のルーツです。2023年に行われる鹿児島国体では、国体強化指定選手として優勝を狙います。今の夢はまず、オリンピック強化指定選手としてオリンピックのメダルを獲得することです。ですが、優勝だけを目的とするのではなく、日本や鹿児島においてフェンシング界がさらに発展するような活動をしていきたいです。例えば、世界で通用する強い選手を育て上げる、フェンシングファンを拡大していくなど様々な視点に置いてフェンシング界を盛り上げていくための努力ができるアスリートでありたいと考えています。
オフも思わず体を動かしてしまう
国立スポーツ科学センター(JISS)で、日本代表選手として週に6日練習しています。空いた時間や休日もジムに行き、フィジカルトレー二ングをしています。自分をもっと向上させたい、今自分に何ができるか、を常に考えオンオフ問わずにフェンシグを中心としたライフスタイルを送っています。
休みの日で、一番リラックスできる時間は、料理をしているときです。美味しさとヘルシーさのバランスを自分でコントロールできるところが大好き。理論を要する部分はフェンシングとも共通していると思います。パスタソースならカロリーを抑え、クリーミーに仕上げたり、多くのスパイスからカレーをつくったりと、美味しくするための方法を考えるのが楽しいです。自家製ナッツクリームやオートミールを粉にして作ったパンケーキなど、徹底したオーガニックスイーツを作ることが得意です。これからは、アスリートとしてヘルシーでパワーアップできる男の料理のレパートリーを増やしていきたいですね。料理のほかに、息抜きとしてビデオゲームをオンラインでやりますが、これは戦術がどう、とか、パズルがどう、という話ではなく、シンプルにチャットでアメリカの友達と一緒の時間を共有し合うことを楽しんでいます。
エドックスに共感した理由
私は、SNSを通じてフェンシングと自分のライフスタイルを発信しています。気になるアスリートの投稿を見ていた時、目に留まったのがエドックスの時計でした。自分自身、腕時計が好きというのもありますが、色々と調べていくうちにブランドのあり方がフェンシングにも似ていると思い、とても気になる存在となりました。エドックスはブランドとして、スポーツ選手やチームをサポートしていることもあり、その点を踏まえてアンバサダーに興味があることをお伝えした結果、ご縁を頂くことになったので本当にうれしいです。
フェンシングは激しいスポーツですが、ジェントルマンのラグジュアリースポーツという来歴があります。そして、エドックスも高度な技術を注ぎ込み、エクストリームな開発を行う、スイスに本社を置くラグジュアリーな老舗時計ブランドです。また、フェンシングは近代オリンピックの初回から存在する種目であり、エドックスも130年以上続く歴史あるブランド。由緒あるという点も似ています。更に、これから日本での知名度を高め、発展していく、という存在であることはフェンシングアスリートの自分とも重なる気がします。すばらしいスポーツと世界の時計ブランドなので、もっと注目度を上げ、多くの人にフェンシングやエドックスのすばらしさを知ってもらいたいです。私たちにはそのポテンシャルがあると感じています。そして、世界に先駆ける「ダブルOリング」の防水時計開発などのパイオニア精神は、米国と日本で学び、闘い続けてきた自分との共通点もあると感じています。エドックスと自分は、一緒に未来へ飛躍していけると確信を持ちました。
日々、腕に着けてみて、その存在感には満足しています。マッシブなケースデザインや傷つきにくいセラミックスのベゼルは、鍛えたアスリートの腕にも負けない仕上がり。ダイヤルに施された格子模様のデザインも最高にかっこいい。本格仕様ながら街でおしゃれに使えるダイバーズウォッチ、というエドックスのコンセプトがいきていますね。金メダルを目指す私には、ゴールドがモチベーションを高めてくれるうえに、ブラックは、大好きなシンプルファッションにも似合います。一緒に戦っていく相棒になってくれそうです。
CHRONOFFSHORE-1   CHRONOGRAPH   AUTOMATIC
クロノオフショア1   クロノグラフ   オートマティック
Ref.   01122-37R-NBR8-R


パワーボートレースの世界観を表現したフラッグシップモデル「クロノオフショア1」の自動巻きクロノグラフ。ゴールドPVDの美しいケースとブラックがコントラストをなす中に、クロノ針やインジケーターのレッドが差し色に。45mm径のダイナミックなルックスが、ストリーツさんの腕元にもよく似合う。「3時位置のデイ&デイト表示も実用的」とオンオフ共に貴重な時間と捉え、日本でアスリートライフを送る彼にとって、この時計は欠かせないアイテムになっている。
スペック
自動巻き(EDOX011 46時間パワーリザーブ)、時針・分針・秒針、クロノグラフ、日付、曜日、45mm径、316LステンレススティールゴールドPVD、オートヘリウムエスケープバルブ、ブラックダイヤル、ハイテクセラミック(逆回転防止ベゼル)、50気圧/500m、サファイアクリスタルガラス(無反射コーティング)、ラバーストラップ 商品ページはこちら
ストリーツ海飛   

Profile
フェンシング 日本代表選手。(種目:サーブル)
1994年、米国人の父と日本人の母の元に日本で生まれ、7歳のときに渡米。8歳で始めたフェンシングで、翌年から全米チャンピオン、全米2位と優秀な成績を収めながら、めきめきと頭角を表す。15歳で米国代表として世界大会3位に。ベンシルバニア州立大学に進学したのちに、全米大学選手権の個人、団体ともに優勝に輝く。その後、日本代表として活躍し、全日本選手権で2度の優勝を果たす。
2021年4月予定の最終選考大会を経て、オリンピック出場確定を狙う最有力選手。(2021年2月時点)
Instagram:@kaitostreets
Facebook:@KaitoCStreets
Photography:Hiroyuki Suzuki
Text :Masashi Takamura