萩原健太

さまざまな業界で活躍するトップランナーのインタビューによる連載企画"エドックス ラヴァーズ"。
プロフェッショナルの仕事へのこだわりを通して、愛用する時計の魅力を紹介していきます。今回は、サーフショップやサーフィンスクールを運営する経営者であり、さらにプロサーファーとしての顔も持つ、萩原健太さん。あらゆるツールを使い、海の魅力を発信している功労者です。そんな彼が身につけるクロノオフショア1を通して、萩原さんを魅了する海について語ってもらいました。

自然の流れで始まった
サーフライフ

父親と親戚がサーフィンをしていて、幼い頃からよく海に連れて行ってもらいました。その影響から、中学生になったときに、自然とサーフィンを始めることになりました。高校生のときは、夏だけ海に入り、仲間たちとワイワイ遊ぶ程度でした。しかし、18歳の頃、車の免許を取ったとき、初めてプロサーファーと出会い、「毎日海に入っている」と聞きました。海に日々携われることに憧れ、本気でプロになることを決意。当時はまだ学生だったので、朝から昼まではアルバイトをし、昼から夕方まで海に入り、夜は学校に通うという、忙しい毎日でしたが、プロになりたい意志はまったくブレませんでした。

嫌なことも海に入れば忘れられる、
それがサーフィンの魅力

プロになると決めたときから、上手くなるために人一倍努力もしましたし、苦労もしました。毎日練習をしていればボードも劣化するし、新しいボードを買おうと思ってもバイト代だけではなかなか新調できません。試合で結果が出ず、精神的にキツかったこともあります。でも、そこで挫折せずに、年間300日海に入り続けて練習した結果、スポンサーがつき、試合に向けて多くのサポートをしてもらい、チャンピオンにもなれました。スポーツをやっている以上は負けたくない、という気持ちが誰よりも強すぎたせいか、当時は相当ピリついていましたね(笑)。でも、試合の面白さ、勝つ楽しさを知ると、頑張って練習しようと思います。

あえてアマチュア登録に戻し
もう一度日本一を目指す!

今年でプロになって15年になりますが、ここ10年くらいは、もう現役としては試合に出場していません。プロサーファーという職業が嫌になった時期もありましたが、ここ数年は、試合をしたいというモチベーションが高まってきました。ただ、エントリーをしたいのですが、現在のプロの試合ではオリンピック強化選手と戦うことになります。サッカーでいうと、J1とJ3くらいの差があり、勝つことは非常に難しいです。だから、あえて一度アマチュア登録に戻して、同世代の人たちを戦って、もう一度日本一を目指そうと思っています。

実は、私と同世代のプロたちも同じようなことを考え、子供を連れて全国の大会を回っています。その素敵な光景を見て、私も限られた時間を家族とともに過ごし、子供と試合に出場したいと思うようになりました。

環境に恵まれ
プロと経営者に

自分の中の分岐点を考えたときに、正直なところトントン拍子で進んでいったので、ここか!という場面が思い浮かばず……(苦笑)。でも今思えば、あれかなと思うところがひとつありました。それは、私がプロサーファーになったときです。

応援してくれているスポンサーが何年もかけてサポートしてくれたおかげで、ようやくプロになれた瞬間、自分の目標を達成したこともあり、急にやる気のスイッチが入らなくなってしまいました。その雰囲気を察したスポンサーの方が、サーフショップを開いてみないかと話しかけてくれました。そこで、次のステップとして、サーフショップ・サーフィン教室をオープンすることに。周りの環境に恵まれていたこともあり、今の自分があるといっても、過言ではありませんね。

オン&オフのスイッチは
きっちりと切り替える

家族との時間を大切にしたいということもあり、オンオフのスイッチはしっかり切り替えます。オンのときは、頭の回転が早くなり、ピリッとしています。振り返ると、サーフィンの試合に出ていたときもそうでしたね。逆に、オフのときは、仕事のことを一切考えずにのんびりとしているので、ただのお父さんです。


エドックスと着用モデル
「クロノオフショア1」の魅力

最初にエドックスを手に取ったとき、ボリュームがありつつ、ラグジュアリー感漂うデザインにひと目惚れしました。タイムを計測するために、サーフィンをするときも時計はつけるようにしています。私が愛用するエドックスの時計は、ダイバーズ仕様なので、水に濡れる心配をせず、安心して海でも着用できます。

このクロノオフショア1は、つい最近ラバーベルトに付け替えたのですが、こっちの方が海の香りが感じて、私にはピッタリ。常に外にいるので、ラバーベルトの方が気にせずに使えます。海でも街でも品のある手元にまとまるのも良いところです。見た目から高級感が漂う、ラグジュアリーなダイバーズウォッチを身につけて海で遊べる大人になった、と改めて思いましたね。

CHRONOFFSHORE-1
CHRONOGRAPH AUTOMATIC
クロノオフショア1
クロノグラフ オートマティック
Ref.01122-37R-NBR8-R

ブラックとゴールドのコントラストが美しく、ボートレースのダイナミックな世界観を表現したダイバーズウォッチ。腕に沿うように設計されたラグやエッジの効かせたシャープなフォルム、ベゼル部分にハイテクセラミックを採用するなど、細部のデザインまでこだわりが詰まる。また特殊ケース構造とねじ込み式リューズを用い、高い防水性も実現。海や街でエレガントに飾るデザインは、萩原さんに限らず、多くの男性をエレガントに飾る。


自動巻き(EDOX011 46時間パワーリザーブ)、時針・分針・秒針、クロノグラフ、日付、曜日、45mm径、316LステンレススティールゴールドPVD、オートヘリウムエスケープバルブ、ブラックダイヤル、ハイテクセラミック(逆回転防止ベゼル)、50気圧/500m、サファイヤクリスタル(無反射コーティング)、ラバーストラップ

Profile

萩原健太(プロサーファー)

1981年生まれ。BRAIZ SURF代表。愛知大学在学中にサーフィン部を設立し、全日本学生サーフィン選手権にて年間チャンピオンになる。2008年にJPSAプロツアーにてプロ資格を取得し、2010年には自身が運営するサーフショップ・BRAIZ SURFをオープン。現在はサーフショップやサーフィンスクールを運営する傍ら、地域の子どもたちに自然の大切さを伝える環境保全に関する活動ほか、地元FM豊橋のラジオパーソナリティ、NSA公認大会の主催、海の魅力を伝える活動を行政とともに積極的に行い、町おこしにも取り組む。

Instagram:@kentabraiz

Photography:Yukiko Kaburagi
Text :Masanaga Miyajima