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各界の第一線で活躍する著名人へのインタビューによる連載ページ“エドックス ラヴァーズ”。
プロフェッショナルな仕事へのこだわりや、彼らの愛用ウォッチなどに迫ります。
今月は、ライフセービング競技の花形種目オーシャンマンレースのワールドシリーズに日本代表として選出され、日本人ライフセーバーとしては初めてのプロ契約を果たし、全日本ライフセービング選手権5連覇など数々の偉業を達成。「館山サーフクラブ」を立ち上げ、水難救助の第一線に立ち、海岸の安全と環境を保全する活動を行なっている、ライフセーバー・飯沼誠司氏です。

強さと逞しさへの憧れ

ライフセービングを始めたきっかけは何ですか?

実は、小さい頃から高校生くらいまで虚弱体質だったんです。喘息やいろいろなアレルギーなど抱えていて、周りから冷やかされるほど身体も細くて。ただ、当時からスポーツは好きでしたし、相当負けず嫌いでもありましたから、気持ちの強さに身体が追いつかない感じで、もっと強くなりたい、逞しくなりたいといつも思っていましたね。大学に入学した時、体育会のライフセービング部を訪ねたら、先輩達がライフセービングの国際レースの映像を見せてくれて、それにすごく心を動かされたんです。こんな過酷な場所に自分も身を置いてみたい!と思い、ライフセービング部への入部を決めました。

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素晴らしい自然や海を安全に

ライフセービングとは?現在どのような活動をされていますか?

ライフセービングには「人命救助」と「ライフセービング教育の普及」、救助技術を競うスポーツとしての「競技」があります。海外ではジュニア世代から、例えばオーストラリアなどは10万人規模で広く普及していますが、日本では数百人とまだまだなんです。子供を事故に合わせないためにはまず、「ライフセービング教育の普及」が必要です。素晴らしい自然や海に触れられるよう、学校やスクールで水の慣れ方や泳ぎの基礎など水の安全知識を小さい子供たちに教えたり、講演活動を通して教育に務めています。 また、ライフセービング日本ユース代表監督(11月~はフル日本代表監督も)として指導にあたっています。ライフセービング競技では、スイム、パドルボード 、サーフスキー、オーシャンマンレースなどトライアスロンのような様々な種目をこなします。スポーツとしての魅力も伝えていきたいですね。

厳しい自然に立ち向かうために

どのようなトレーニングをされるのですか?

例えば海での1日10kmを1~2回泳いだ後、ウエイトトレーニングを数時間こなします。人間がコントロールすることのできない厳しい自然に立ち向かい、極力コントロールできるようになるために、あえて悪条件の中でトレーニングしたりもしました。まず自分が強くならなくては人を救助するどころか自分の命も危険にさられますので、トレーニングは非常に過酷です。

自分の知識や経験、そして情報を次世代へ

普段大事にしていることや意識していることはありますか?

監督として指導にあたっている今、生徒達には将来、僕を越えていってもらいたい。ですから、自分が持っている知識や経験だけでなく、常に新しい知識や情報、データを彼らに提供していきたいと考えています。今でも大学院に通って論文を書いたり、データ分析をしたりするのは、教育に携わる者としてそれだけの責任があると感じているからです。
オン(仕事)では厳しい海で緊張感に向き合っている分、オフ(休日)は、海辺で仲間達と飲んでワイワイ、思いっきりリラックスするのが好きですね。街ではオシャレを楽しむことも、頭がリフレッシュしていい気分転換になっています。

人命救助にあたる海では、時間=緊張感そのもの

飯沼さんにとって時間とは?

天候や波など自然の変化は身体で感じなければなりませんが、時間の経過と共に危険が増し一分一秒を争う人命救助では、常に時間と向き合うことも必要。あまり知られていませんが、海水浴場では浜から50m圏内で事故が起こる事が多く、その救助に当たる時間は81.3秒という数字を自分の論文で出しています。ですから、人命救助にあたる海では、時間=緊張感そのものです。

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このモデルを選ばれた理由は?

海のスポーツを追及していこうとする私にとって、EDOXのコンセプトは感じるものがありました。ケース裏が世界地図になっているのも、まさに“世界”をテーマに頻繁に海外を行き来してきた自分にマッチしますね。

品名:グランドオーシャン クロノグラフ オートマチック
型番:01113-357N-NIN
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飯沼 誠司 Profile

1974年、東京都生まれ。
早稲田大学大学院卒。大学時代はライフセービング競技の花形種目オーシャンマンレースをメインに活躍。大学卒業と同時に、オーストラリアが主催するオーシャンマンレースのワールドシリーズ「ワールド・オーシャンマンシリーズ」に日本代表として選出、日本人ライフセーバーとしては初めてのプロ契約を果たす。全日本ライフセービング選手権5連覇するなど数々の偉業を達成。2006年に「館山サーフクラブ」を立ち上げ、水難救助の第一線に立ち、 海岸の安全と環境を保全する活動を行っている。2010年ライフセービング世界大会準優勝、2012/2014年 ライフセービングユース日本代表監督、2014〜 ライフセービング日本代表監督。俳優としては映画「海猿」に出演。一般社団法人アスリートセーブジャパンを立ち上げ「命を学び、スポーツを学ぶ。それを社会に還元できる活動を行っている。
http://www.iinuma-seiji.com/

Photography:Hajime Kamiiisaka