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各界の第一線で活躍する著名人へのインタビューによる連載ページ“エドックス ラヴァーズ”。
プロフェッショナルな仕事へのこだわりや、彼らの愛用ウォッチなどに迫ります。
今月は、JETSKIのレーサー兼フリースタイルプレーヤーとして、世界を転戦し活躍する生駒 淳選手です。

ジェットスキーも、大会も、人との出会いからすべてが始まった

ジェットスキーを始めたきっかけは何ですか?

ジェットスキーを持っていた友人に時々乗せてもらっていて。25歳の時、その友人から中古を譲ってもらってから、更にハマりました。その後練習してバックフリップ(※後方一回転)ができるようになると、誰かに見てもらいたい欲求が芽生えて、動画を撮ってYoutubeにアップしていたんです。そうしたらある日、その動画を見た海外のジェットスキー関係者から「海外の大会に出てみないか?」とお誘いのご連絡をいただいて。

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フリースタイルと、レース競技。
どちらもプロとしてやる選手は世界で二人。

ジェットスキーとはどんな競技ですか?

ジェットスキーには「フリースタイル」と「レース」の2種目あります。分かりやすく言うと、フィギアスケートとスピードスケートみたいなもの。自由に演技をし採点していただくフリースタイルと、スピードを競うレース競技で、僕はその両方をやっています。 どちらもプロとしてやっている選手は世界で現在二人だけです。元々僕はフリースタイルをやっていましたが、賞金が多いレースも魅力で(笑)。4年程前、レースに出てみたらいきなりエキスパートクラスで世界3位までいけたので、もっと上を目指してみようと。海外のレースに参戦するうちに2クラスのチャンピオンを獲得でき、今はレースに参戦するために、ドバイやアブダビ、フィリピン、マレーシア・・・と海外と日本を行ったりきたりの生活です。

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恐怖心はない。失敗することを考えていたら何もできないから。

普段大事にしていることや、意識されていることはありますか?

ジェットスキーは、パワーも技術も人間よりボートが勝っているので、人間はそれに付いていくのに必死。水面の上下の動きや摩擦など計算しながらドライビングしますが、激しいスポーツなので事故もあります。自分もレースで命に関わる事故を経験しましたし、フリースタイルで鼓膜も2度破れました。それでも恐怖心はないですね。フリースタイルだと他の人がやらない技をやってみたい気持ちの方が強いですし、レースなら誰よりも速く走りたいですし。大会に出る以上は失敗することを考えていたら何も出来ないですから。

ジェットスポーツのイメージも、人間としての価値も高めたい

プロフェッショナルとはどういうことですか?

レースで結果を出すのはもちろんですが、スポンサー様へ恩返しをすること。レースへの参戦やボートのメンテナンスなど、費用がかかるスポーツなので、優勝したら賞金でボートを購入して、そのボートでまたレースに出て・・・の繰り返し。自分が少しでもスポンサー様のイメージアップや商品の宣伝に貢献できるかどうかがプロとしての価値を問われるのではないでしょうか。競技の特性上、ダークなイメージもあったりするので、いつ誰に見られていても恥ずかしくないよう振舞いたい。そうすることでジェットスポーツのイメージも、人間としての価値も高められればと思っています。


生駒 淳 Profile

1973年生まれ。JETSKIのレーサー兼フリースタイルプレーヤー。
スピードを競うレースと、水上で自由に演技をし、採点を競う両方の競技を世界中で転戦中。主に海外の大会に出場し、近年では2011年UAEシリーズチャンピオン(プロフリースタイル)。
IJSBA世界大会3位(レース)2012年TJSBA世界大会2タイトルチャンピオン(レース)国内では、JJSF(レース)2012年の年間チャンピオンを獲得。2015年JJSFでは全日本制覇を果たし、2015シリーズチャンピオンに。

Photography:Hajime Kamiiisaka、AKE(ライディング写真)